現地での活動

 インドでは児童労働廃絶を目的として私たちは教育やアート、キャンペーン(運動)に力を入れて日々成長を続けています。子どもたちは路上から解放されボーンフリーに来た段階では社会に今何が起きているのか、子どもたちがどのように取り扱われているのかなど知識を持ちません。しかし教育やアートを通して、児童労働について客観的にみる力を備え、そして発信者となっていきます。また平和問題にも深くかかわり、ヒロシマ・ナガサキの原爆史を学ぶことで核保有国出身者としてインドで非暴力を実現していく人となることを目指します。
児童労働廃絶
 ボーンフリーアートスクールは子どもたちを労働や路上から完全に解放・自由にすることを第一とし児童労働の容認を許さない活動を行っています。世界には子どもの労働を「権利」として主張する団体や「労働」と「手伝い」とを区分して子どもたちが働くことをある程度認めている動きがあります。しかし、労働や路上生活から経験する虐待を受けた子どもたちが受ける心の傷を考慮、そこからの社会復帰と自立は大変長期的な闘いであることから子どもたちを一刻も現場から救出し保護することが大切であると考えます。

1.子どもが子どもを解放する

 労働や路上から解放されて生活をするボーンフリーの子どもたちは児童労働の事実、データ、政府の施策やNGOの取り組みなどを客観的に学びます。そして自分が解放されたから良いとするのではなく、いまだ路上にいる子どもたちや働いている子どもたちを意識的に救出するアクションを取ること、声をかけてボーンフリーに連れてくることなど、子どもが子どもたちを自由にすることが重要であると教えられます。過去に労働現場から子どもたちが警察と共に自ら救出し保護したケースなど多数あります(詳しく読む)。

2.アートを通しての児童労働への警鐘

 子どもたちは児童労働のことを絵やダンス、彫刻に表す作品をつくり自分の内に秘めている過去や思いを表現したり、自分が見てきたほかの子どもたちのことを作品化しています。またテーマを児童労働として意識的に選択することで子どもたちが自分が過去置かれていた状況に対して客観的な視点を持つことを養います。それらを高級ホテルで展示したり、イベントなどで児童労働についてのダンスをすることで市民に対して意味のあるアートを表現していきます。詳しくはアートの活動をご覧ください。















教育
「力はペンにある・・・貧困から解放されるには教育が必要だ」。84歳で初めて小学生となったケニア人元独立戦争戦士、キマニ・マルゲ。読み書きができてこそ、一人の人間として自立していけること、尊重されることを子どもたちに伝えていきます。

学校
 ボーンフリーアートスクールでは教育に最も力を入れており、勉強の意志を持つ子どもたちを積極的に学校へ送りだす活動をしています。これまでにボーンフリーの子どもたちはSt.ジョーセフ中学校へ通ったり、特別学校でワードローフ教育法を取るKingdom of Childhoodという学校へ行ったりしています。また小さな子どもたちは地元の公立小中学校へ行っています。

アート

   
ボーンフリーでは教育はたんなる本から学ぶアカデミックな勉強だけでなく、その個人の創造性を伸ばす総合的な学習を行います。その一環としてアートを学ぶ ことはその子どもの心を解放し、自由で豊かな表現力を引き出します。よって、ボーンフリーではアートに力を入れており、ダンス、音楽、演劇、絵、彫刻、写 真、映画づくりなど多岐に渡った分野で子どもたちはトレーニングを受けます。アートが社会問題を語り、それを訴えていくツールとなっていくことを目指します。詳しく見る!

国際交流
 インドの働く子どもたちについて現地で学ぼうとする若者たちを受け入れたり、インドから外国へも招聘事業を通してメッセージを伝える活動を行っています。
  • 非暴力コミュニケーション・ワークショップ~ドイツ    2010年にドイツ・ミュンヘン郊外で行われた非暴力コミュニケーションのワークショップにボーンフリーは参加しました。その中でもコンフリクトを持つ複数者との対話方法を学び、それをボーンフリーでも子どもたちに教え、非暴力対話を実施しています。
  • パフォーマンスと講演活動~日本              日本では2008年より招聘を受け、これまでに長崎、福岡、広島、大阪、京都、名古屋、神奈川、東京、千葉、福島にて講演とパフォーマンスを行ってきました。
  • 平和大学への派遣~ボーンフリーのメンバーの中でも高いコミュニケーション能力を持ち、平和に関心がありBFの理念に沿って活動する者を広島で行われている平和講座へ派遣することを目指しています。平和学習を受けた若いインド人がインドで平和を伝えていく平和大使になることを目指しています。
平和キャンペーン「銃ではなくペンを」
 私たちは平和な世界をつくるため、子どもたちが安心して自分の権利を守って生きている世界をつくるため、暴力のない、武器のない世界を創りだしていくことを目指します。
 インドはパキスタンと睨みあう核保有国であり軍事大国です。国の予算の50%は防衛予算に充てられており、教育費は一方で防衛費の300分の1にあたります。そのような構造から社会保障も生活保障も十分ではなく、質のある教育を貧困層は受けることができません。よって私たちは軍による国の栄ではなく、知識を持った国民を多く生み出す平和国家を目指しています。

世界一大きなラブレター

 「インドからパキスタンの子どもたちへ(
The World Largest Love Letter~Dear children of Pakistan, from children of Indiaへ宛てたレター。クリケットスタジアム(サッカー場より一回り大きい)と同じサイズの絵を書く。インドとパキスタンの子どもたち約100万人が平和メッセージを記入。バンガロールからムンバイ、デリー、ワガ国境まで絵は旅をパキスタンの地震被災者に届けられる。協力団体はFriends without Borders- http://www.friendswithoutborders.org/

ピースバイシクル
 ボーンフリーアートスクールは、2008ねん前代未聞の夢の平和自転車ラリーに出かけました。35人、そのうちの3分の2は元児童労働者でありストリートチルドレンです。33日間、2869キロ、8州を自転車で横断。2008111日、南インドのバンガロール市内にあるマハトマ・ガンジー銅像の前でPeacebycycleは旗揚げされました。目標は一日100キロメートル。目的はひとつ。軍事費を減らし教育費を増やし、インド・パキスタンの友好平和を実現させ、全ての子どもたちの教育の権利を保障する、でした。(詳しくは報告書を読む。)

アーティクルナイン
~憲法9条と非暴力主義(アヒムサ)

 世界が軍事化され、核化され、非人間的となっていくなかで、全ての子どもたちが教育を受け、尊厳を持った人間に育つためには、何が必要なのでしょうか。それは、戦後日本で平和の希望となった憲法9条ではないでしょうか。その憲法9条は、インドのマハトマ・ガンジーのアヒムサの精神につながります。世界では現在25カ国が軍隊を捨てこの憲法9条の精神に則った国をつくっています。インドでも憲法9条の考えを広める活動を行っています。

ヒロシマ・ナガサキ
 ボーンフリーアートスクールでは原爆の被害と恐ろしさをインドの若い世代に伝える活動を行っています。原爆劇「白い花」の上演を行ったり、原爆ポスター展(広島平和資料館の協力を得ています)を行っています。また原爆の実写を学校で上映したり、被爆者の話を伝えています。
Comments